「あん餅の入った雑煮」
その実態に少しだけ迫ってみた



香川県のお雑煮には、

あん餅が入っている




そんな話を初めて読んだのは、

日経新聞のサイトのコラムだっただろうか。

その後、地域のビックリ食文化みたいな位置づけで紹介されるたびに、

あん餅入り雑煮への思いは募るばかり・・・


食べたい・・・食べたい・・・・





でも、どうすればいいんだ???






香川県に行けば食べられるのか?
→普段から雑煮を出す店は無さそう

郷土料理のお店ならあるか?
→そもそも香川県の料理の店が見当たらない



見つからない糸口、、、

もどかしさが諦めに変わってしばらくした頃、



愛知県北部の犬山市というところにある、

明治村というテーマパークで、


なんとあん餅入りの雑煮を食べることが出来るという情報を聞きつけて、



早速やって来た。



ここが明治村の入り口(北口)

山奥なのに、駐車場が有料なのには驚いた。


そもそもこの明治村という場所は何ぞや?というと、

冒頭で「テーマパーク」と述べたが、正確にはここは野外博物館

明治時代の建物などを移築・復元して展示している施設である。




例えばこれが・・・・帝国ホテルだったかな?



基本的に「歴史」は好きだが、

近代史になるにつれて興味を失っていく俺としては、

展示されている建物の数々は、やや興味の範疇外。



一気にスルーして、

目的であるあん餅入り雑煮が食べられる場所へと向かった。




京都の酒屋を移築したという建物が目的地



薄暗い屋内に入ると、軽食コーナーを発見


早速あん餅入りの雑煮を注文してみた。




出てきた料理が、こちら。



あん餅入りのお雑煮(600円)

これで600円は・・・という気持ちはぐっと我慢したw







お椀の蓋を開けると・・・



白味噌ベースのお雑煮が登場



なんか結構美味そうじゃねーか!

よーっし、ではでは早速、

いっただきまーっす!!!







んおんお、うんうん。


あん餅だ。



平たく言うと、味噌汁の中にあん餅


いいねぇ、いいねぇこの違和感w


美味いかどうかは別にして、顔がほころぶ。
(ネタをつかんだー!っていう喜びの笑みかなぁw)


食べてみて、予想外だったのが、

この味噌の甘さ



瀬戸内の味噌はかなり甘いと聞いてはいたが、

まさかこんなに甘いとは・・・・


「合わない」「不味い」とは思わないが、

俺は味噌はもうちょっと辛目の方が、

あん餅には合うんじゃないかと思う。

緩急がついていた方がいいと思うんだが。




正直言って、

俺の持っているお雑煮観とはかけ離れている味なので、

これを雑煮だと出されても、

「いや、正月くらい普通のにしようよ」

と言いたくなってしまうと思う。



でもこのあん餅入り雑煮が、

香川ではきっと”ハレの日”のメニューだってことには、

何となく納得がいく。


汁も甘い、中の餅も甘い

甘いものに飢えていた時代には喜ばれたメニューなんだろう



そんなことを思いつつ、



甘い味噌汁を飲み終えて、完食!!




ようやく出会えた、お雑煮は、

味噌まで甘かった


違うのは具だけじゃない。

日本の食文化の多様性をひしひしと感じた、

あん餅入り雑煮の取材であった。


ごちそうさまでしたー!




お終い


今回行ったのは、

博物館明治村
※雑煮フェアは10年2月21日で終了

とにかくやたらとカネがかかるのを
なんとかして欲しいよなぁー・・・






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