ダムカレーで放流を楽しむ







※今回のレポートは

ダムに関する知識が少しだけあると

より楽しめるものとなっております。













世の中には、

ダムマニアと呼ばれる人たちがいることをご存知だろうか?



カラオケではない。

山間部などにある、川や谷をせき止めたダムを鑑賞することを

趣味とする人たちのことである。



かく言う俺も、去年の誕生日にこんなDVDをもらうまでは、

そんな趣味があることを知らなかった。



(2008年7月2日のblog参照)


どれだけ見ても、ナレーションも音楽も無く、

単にダムが放流している風景だけが映されていたが、

壮大なる人工構築物からほとばしる大量の水流の映像は、

荒ぶる男心のようなものを揺り起こしたような気がした。







あれから約一年後・・・



あの豪快な放流が忘れられず、


東京都墨田区にある、日本料理屋にやって来た。



やって来たのは、三州家というお店。




目的の品は、

割烹料理屋に併設された和食レストランにあるという。



席についたところで、メニューブックを渡されたが、

この中には俺たちの目当ての品は無い。





店員さんを呼び、専用のメニューを持って来てもらった。



ダムカレー専用のメニューが登場


なるほどなるほど。

ダムカレーは、ご飯の量に応じて、

少な目:アースダム

普通:アーチ式ダム

多め:重力式ダム

大盛り:ライスフィルダム
(ロックフィルダムのことかな)

となっているようだ。




俺のような素人にとって、

やはりダムといえば堤が弧を描いたアーチ式ダム

幼い頃に見た黒部ダムの光景が瞼によみがえる。


あるいは、

アスワンハイダムのようなロックフィルダム

ここは豪快に食べてみるのも悪くない。


思案に思案を重ねた結果、

いかにもダムっぽいアーチ式は嫁に譲り、

俺は実家の近所にある力丸ダムと同じ
重力式ダム
(ご飯多め)を選ぶことにした。





待つこと10分ほど・・・



ダムが、運ばれてきた。




まずはこれが、
嫁の注文したアーチ式ダムカレーである。



アーチ式の最大の魅力である

弧を描いた堤が見事に再現されている!!



そしてその堤の下には、ちょこんと福神漬け

きっとこれが洪水吐きなのだろう。






続いて、俺の前に重力式ダムカレーが運ばれて来た。




カレーよりも、まず目が行ったのは

お盆に乗って運ばれて来た、このパンフレット




こ、、、、これは、、、、

俺が誕生日にもらった
あのDVDのパンフレット!!!




店の側からすれば、

このカレーを食べて、DVDを買ってくれれば・・・

との思いでもあるのだと思うが、

俺としては、先にあのDVDがあって、次にこのカレーがある。




ダムカレーとの出会いに、

運命的なものすら感じつつ、

目の前の重力式ダムカレーを観察することにした。









いやぁ、、、、、、、



見事なダムだ。



嫁が食べているアーチ式ダムカレーと同じく、

重力式ダムカレーも

福神漬けが洪水吐きを表現しているのだと思われる。



ひとしきり鑑賞を終えたところで、

ここからが本日のハイライト



ダムの放流を行いたいと思う!!





溜めるだけがダムじゃない。

放流してこそのダムである!!
(・・・知ったかぶりのくせに何を偉そうに>俺)







高鳴る鼓動、



荒ぶる男心





さぁ、いざ放流!!!



(動画でどうぞ)







・・・・どろ・・・・どろ・・・・

どろ・・・・




カレーのルーって、、、、、

思ったより流れないのね・・・


予想以上に地味な放流

放流が始まってから終わるまでに、
何分かかったのだろうか。
ダムというよりは、溶岩と言った方がいいような光景だった



ダムの放流としては残念な結果に終わったわけだが、

そもそも、

堤を壊してしまっては、放流というより決壊
だということに気付いたのは、

店を出た後のことだった(笑)




放流(決壊)を終え、カレーを食べてみた。



カレーとしての味は、普通
あまり好きな表現ではないが、敢えて言うと「普通に美味い」

「いかにも日本のカレーライスだな」という印象のカレーだった。




2つ隣のテーブルに目を向けると、

男性4人のグループが、みんなでダムカレーを注文していた、

彼らも、俺と同じく放流(決壊)を楽しんでいた。



みんなこうやって食べるのがダムカレーである

だとしたら・・・

もう少しサラサラしたルーを使ってもらえないだろうか?

タイカレーだとか、インドカレーだとか、

色々あるじゃないか。


味よりも、まず流れてナンボ

三州家の遊び心に、期待したいと思う。





ごちそうさまでした!!

何はともあれ、面白かったです!!




お終い








今回訪れたのは、

レストラン三州家

昼間は結構混んでいるようです。



今回のレポートは、
ダムマニアの皆さんのサイト・blogを読んで
付け焼刃ながら勉強をして書かせていただきました。
誤った情報などがありましたら、
メールなどでこっそりご指摘くださいませ。




◆追記◆

読者の方からいただいた情報によると、

この三州家というお店は、
その名も「ダムマニア」というサイトの
管理人さんがやっているお店なんだそうな。

なるほど。そういうことなのね〜。


また、以前TVで取材を受けた際には、

「ダム茶漬けを開発中」と語っていたんだそうな。
ぶらり途中下車の旅

おぉ〜!それだったら流れるよなぁー!
(堰き止められれば・・・だが)




なお、三州家はこのDVDのパッケージに
「協力」として載っています。



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