名古屋のに登ろう
〜ロバライス編


2009年5月

地下鉄いりなか駅から喫茶マウンテンまでの”登山道”を登り終え、

いつもの看板が見えた頃には、脇の下に軽く汗をかいていた。




春山から夏山へ。

かき氷が喜ばれ、鍋スパが敬遠される時期がやって来た。




この日の登山は、

某スポーツ紙の取材として、記者さんと2人での取材登山


地元のスポーツ紙であるにもかかわらず

記者さんは、喫茶マウンテンがどんなお店かも知らないとのこと。





そりゃぁ、
自ら体験してもらわにゃいけませんなぁ
( ̄ー ̄)ニヤリ




「初心者にオススメはありますか?」

と聞かれたので、こう答えておいた。


俺「初心者は、まずは抹茶小倉スパからですかねぇ〜」



記者「え・・・・?生クリームとあんこ・・・?麺が緑???」



これぞ「絶句」というリアクションをしてくれていた(笑)



いやぁ、これだからビギナーとの登山は面白い。
(性格悪いな俺w)







対面でカメラ片手に絶句している記者さんを尻目に、



俺の方はというと、

今日の目的であるメニューが運ばれて来た

喫茶マウンテンの、3月登場の新メニュー

その名も・・・




ロバライスである




遠目に見ると、

ただ単にドンタコスが乗ったピラフにも見えるが、

このピラフの真価は寄って見た時に発揮される。



もっと顔を寄せてみよう。




ずい!!!




どう?何か見えた??







ずずい!!!



赤くて丸いもの白くて四角いもの







何だろうね(笑)

とっても嫌な予感がするね。

こう、酢豚的なね。









では早速食べてみたいと思う。



いっただきまーっす!!!









最初のスプーンに引っかかったのは、

黒くてぶよぶよとした物体

普通のお店ならばこれはキノコが入っているところだが、
ここは喫茶マウンテン


懸命な読者の皆様の推察どおり、

プルーンがゴロンと入っていた。



口の中に放り込むと・・・

塩コショウとブイヨンで味付けされたピラフの上から

プルーンの甘味がべっとりと上書きをかけてくる。






食べられない味ではないが、、、

あまりに個性的な味で、舌が驚いてビクビク震えている。




続いて、

2口目をスプーンですくってみる。






上がって来たのは、どうやらパイナップル


一部の人からは「なんでお前なんかが酢豚にいるんだ!」

批判の的にされがちだが、今日は非常に仲間が多い(笑)

いつもよりも伸び伸びと具になっていることであろう。


口に含み、歯を当てると、

パイナップルからはぬるくなった果汁が染み出てくる

ぬるい果汁の甘さと、ピラフの味・・・

混ざり合って新たな味になるわけでもなく、

それぞれ喧嘩したまま、胃袋へと流れていった。







この後も、

ロバライスは最後までこんな感じだった。


掘って出てくる具材は、
フルーツポンチか!


とツッコミたくなるような具材ばかり



ナタデココとか、







さらに掘ると、



桜桃なんかが出て来たり








チェリーなんかもゴロゴロしている始末




上でも少し書いているが、

ご飯の部分は、ブイヨンの味がする塩コショウベースのピラフ

そこに少しピリっと辛いスパイスのようなものが加わっている。



そしてそこに、、、

プルーンだったりパイナップルだったり、

ナタデココだったり桜桃だったりチェリーだったり・・・

甘味がゴロゴロと放り込まれ、

一緒に火が通っている・・・

旨味と辛味と甘味は、全く混じり合うことなく、

それぞれがお互いを邪魔しあって、皿に盛られている・・・

それが、ロバライスだった。




ピラフにしたいのか?スイーツにしたいのか?
あるいは酢豚を作りたかったのか?(笑)
(あ、でも豚肉が入ってないか・・・)

辛くしたいのか?甘くしたいのか?
(これはいわゆる甘口メニューと言っていいのか?w)


相変わらず、

凡人には全く理解出来ない、

奇想天外な新メニューだった。



ごちそうさまでしたー!

※完食写真を撮ろうと思ったら、すぐに片付けられちゃったんで、
すっきり片付いた机の写真で代替。





なお、同行の記者さんは、

甘口抹茶小倉スパの6合目ほどで遭難。

途中から、あまり会話が弾まなかったような気がするのは、

きっと俺のせいじゃなくて小倉スパのせいだと思う。

インタビューに甘口スパは不向き(笑)

そう実感した、今回の取材登山だった。






お終い







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